「なぜ日本人の主食はお米なの?」その歴史と意外な理由
日本人なら毎日当たり前のように食べている「お米」。でも、パンや麺ではなく、なぜ「お米」が私たちの主食になったのか、考えたことはありますか?
「小麦は日本で栽培していないの?」と思いますよね。昔の日本は小麦を原材料とした料理品目が少なかったのです!!

日本の気候が「稲作」に最適だった理由
むか~し、むかしの日本に中国からやってきた民族が日本で稲作を行いそれが日本人の間でも広まったそうです。
もちろん、米の他に麦やイモ類だって栽培できますし、主食としてなりえたかもしれません。
しかし、日本の気候が稲作に適していたことからどんどん、どんどん稲作農家が増えていきました。
実はこれには日本の「気候」が大きく関係しています。日本には梅雨があり、夏は高温多湿です。小麦は湿気に弱く、収穫時期に雨が多いと病気になりやすいのですが、稲は水が大好き。日本の豊かな水と湿潤な気候は、まさに稲作にとって最高の環境だったのです。
お米は「命」をつなぎ「お金」でもあった
お米は長期保存が可能なため雪が降って畑などで食料が取れなくてもお米さえあればしのげたのかもしれません。
また、江戸時代までは「石高(こくだか)」と言ってお米がお金の代わりとして扱われていました。お米は生きるための糧であると同時に、日本を支える経済の柱でもあったのです。
また、昔は小麦を使ったメニューが少なく、必然的に「日本人の主食は米」になったのではないでしょうか。

和食の原点「口内調味」でおいしさが広がる
さて、
日本人は「口内調味」(こうちゅうちょうみ)という日本独自の文化
があります。
おかずやお味噌汁とご飯を口の中で混ざっても、その味わいを調和させ美味しく頂けるということなんですが、それが日本の和食のスタイルに合っていたそうです。
口内調味(こうちゅうちょうみ)は一つ一つの素材の味が分かりにくいというデメリットもありますが、白いご飯+αで自分好みの味で美味しく食べ、塩分の取りすぎを防止したり、食べすぎ防止につながったりとメリットがたくさんあるようです。
例えば、焼き魚の強い塩気や、梅干しの酸味を、白いご飯と一緒に噛みしめることで「ちょうどいい甘みと旨み」に変わる。これが口内調味の醍醐味です。真っ白なキャンバスのようなお米だからこそ、どんなおかずとも調和し、飽きることなく毎日食べ続けられるのですね。
こういった、日本人独特の食事方法からも、主食はお米になっていったのかもしれません。

13代目農家から未来へつなぐ米文化
私たち農家が日々田んぼに立つ背景には、こうした長い歴史と日本独自の文化があります。13代にわたり受け継いできたこの味を、ぜひ皆様の食卓で、自慢のおかずと一緒に「口内調味」で楽しんでいただけたら嬉しいです。


