お米をお湯で洗うのはNG?冬の米研ぎを楽にする裏技も紹介
「冬の水道水は冷たすぎて、つい給湯器のスイッチを入れたくなる・・・」そんな経験はありませんか?
たしかに、雪国・村上の冬の水は、まるで氷のように冷たくて、素手でお米を研ぐのは本当にひと苦労ですよね。
でも、ちょっと待ってください!お米のプロとしてお伝えしたい「お湯洗いのリスク」があるんです。
だからといって、「少し温かいお湯ならいいかな?」と思うかもしれませんが、
実は、それはお米にとってはチョット困ったことなんです。
それでは、水・お湯で洗った場合の違いをお教えします。

なぜお湯で洗ってはいけないのか?
まず、一番の理由は、
お湯を使うとお米の表面が中途半端に煮えてしまい、ヌカの匂いをお米がぎゅっと吸い込んでしまうからなんです。
その結果、
炊き上がりの香りが悪くなったり、お米の芯が固いまま炊けてしまったりすることがあります。
つまり、
お湯で洗うとお米の美味しさが半分
くらい逃げてしまうっていうことなんですね。
せっかくの美味しいお米ですから、最後まで最高な状態で食べてほしい……それが生産者の願いです。
また、お湯を避けるのとセットで覚えておいてほしいのが、「一番最初の水はスピード勝負」ということです。
【まとめ】乾燥しているお米は、一番最初の水を一気に吸収します。モタモタしていると、水に溶け出したヌカの匂いをお米がぎゅっと吸い込んでしまうからなんです。お湯を避けるだけでなく、「最初の水はサッとかき混ぜて、すぐに捨てる」のが、美味しいご飯への近道ですよ!
お米をお湯で洗うと「美味しくなくなる」2つの理由
① ヌカの臭いがお米に染み込んでしまう
お湯を使うと、お米の表面にある「ヌカ」が溶け出しやすくなります。溶け出したヌカの臭いをお米が吸収してしまうため、炊き上がりに独特の臭みが残ってしまうのです。
② 表面だけ煮えてしまい、芯が残る
お湯によってお米の表面だけが急激に水分を吸収し、糊のようになってしまいます。すると、お米の芯まで熱や水分が通りにくくなり、外はベチャっとしているのに芯は硬い、という残念な炊き上がりになってしまいます。

手が冷たい時の解決策
「冷たい水は嫌だけど、美味しいご飯は食べたい!」
そんな時は、
お家にある「泡だて器」を使ってください。
そうすれば、冷たいお水に直接手を触れなくても、お米を優しく、きれいに研いであげることができます。
【泡だて器を使って米を研ぐ手順】
- 水を入れてすぐ、泡だて器で10回位グルグル研いだら水をすぐ捨てる。
- 2回目、3回目はそれぞれ20回から30回ほどグルグル回して米研ぎしてください。その時、お米は割れやすいので優しく回してください。
寒い日こそ、温かいご飯で体の芯から温まってくださいね!!
最近では「米研ぎ専用のスティック」なども市販されています。道具を賢く使うことで、お米の品質を落とさずに、冬の家事を楽にできますよ。
どうしてもお湯を使いたい場合は?
もし、どうしても水が冷たすぎて耐えられない場合は、「30度以下のぬるま湯」にとどめてください。
人肌より少し冷たいと感じる程度であれば、お米へのダメージを最小限に抑えられます。
ただ~し!!
基本は「冷たい水」が一番美味しく炊けることを覚えておいてくださいね!
失敗しない米研ぎの3箇条
- お湯はNG!(ヌカの臭みと芯残りの原因になります)
- 道具を賢く使う!(泡立て器や便利グッズで手冷えを解消)
- 最初の一水は秒速で捨てる!(これで香りが決まります)

美味しいお米で、心も体も温まろう
13代続く米農家として、皆様には一番美味しい状態でお米を食べていただきたいと思っています。冷たい水で丁寧に研いだお米は、炊き上がりのツヤと香りが格別です。



